
いやー、面白かった!
著者は内科医であるおおわた史絵さん。
医学の視点から男女の色恋ネタを展開しています。見開き1ページで1つのコラムになっているので、すいすい読める。読みやすい!
読書嫌いの方でも手に取りやすい一冊だと思います。
そうそう、読書と言えばこんな話が。
読書する女
小説を開いて読んでいる女はダメ、っていうかムリ。(略)これを読むと、ヒトの右脳の言語野はモーレツに活性化して言葉に敏感になる。すると口説き文句などにも注意力が増し、ヘタなお世辞や嘘を見破る力が増すんだよ。
文学少女はカタブツなイメージがありますが、それは理屈にあっているそうです。
小説を読んでいる女子は落とすのが難しい、全然乗ってこない。だから逆にスマホゲームに興じている子を狙うといいとか。

あっ、そうそう。
この本は東スポに連載されていたコラムが書籍化されたものです。男性をターゲットに書かれていたものなので、エロが苦手な方は抵抗があるかもしれません。
とはいえ、ふふっと笑えるライトなエロばかりだと個人的には思います。

えー、まじー?!そういうことだったの?!
なんて心の中で何度連呼したことか。
男性向けとはいえ、女性も十分楽しく読めます。
それでは他にも少し本文の引用を。
ポルノな女
よく精をつけようと焼肉を食べる男がいるけど、医学的にはまったくの逆効果なわけである。
え?と思いながらもよく考えてみるとわかるかも。
空腹のとき(飢餓状態のとき)に性欲が増すって聞いたことありませんか?子孫を残さなきゃって思うんですよね。
「焼肉を食べてお腹いっぱいになる=性欲が増す」これは医学的には逆効果だそう。
性欲を増したいなら焼肉食べずに、空腹状態でいろ!ってことですね。
この話をふまえ、著者は女子のことをこう言います。
世の女子はグルメ情報が好きである。(略)まるで食欲のかたまりのように見える。つまりこれって、性欲のかたまりでもあるわけだ。
わたし自身、食欲=性欲の自覚はありませんが医学的はこの法則が成り立つようですね。おもしろい。
最後に、わたしの中の常識がくつがえった話。
地図の読めない男
地図読みがうまい脳ほど、色恋に関してお盛んだってことだね。(略)となるとさ、地図の読める男は浮気に注意ってことよね。逆にちょっと方向オンチくらいの男のほうが、あっちこっちに狩りに出ないってことで安全パイ。
話を聞けない男~の本をご存知の方は多いはず。それを思い起こさせます。
わたしは自分が地図を読むのが苦手です。そのため、

男性たるものや地図を読めて当然!と思っていました。※完全に個人的意見です
ところがどっこいですよ。
地図が読める男性は浮気性だと!
遠くまで狩猟に行って、無事家まで帰ってくる必要がある。そんな男性に備わった空間認識能力、そしてそれに付随する地図を読む力。
これが浮気の一助となるとは!

唖然…
小話長かかったですね。スルーでOK!
当書は次のような方にオススメします。
- 医学的視点から男女の違いを知りたい方
- 医学的視点から効率よく恋愛したい方
- ふふっと男女の色恋ネタで笑いたい方
- ちょっとエロが含まれていても大丈夫な方
上に、「医学的視点から効率よく恋愛したい方」と書きました。
もちろん全員に医学的根拠が当てはまるわけではありません。人それぞれ考え方や感じ方は異なりますからね。
当書を否定する気はまったくないですが(むしろ最高!)、おもしろおかしく読むといいかなと思います。