“好き”という感情は人によって程度が違います。
好きの程度を個人的に数値化できても、それは他人の基準とは異なります。
たとえばわたしが100%好きだと思っても、それはあなたの80%程度の好きかもしれません。
そのため両思いのカップルがお互い100%好きだと伝えあったとしても、それは個人基準での好きであって、相手の好きの程度とは合致しないということです。
つまりあなたが好きな人を想うのと同じくらい、好きな人はあなたを好きなのかは誰にも測れません。
両思いで付き合っていても不安になるのは、相手の好きがどの程度なのか分からないからではないでしょうか。
世界一好き。
宇宙一愛してる。
なんて言われてもピンと来ません。
それならクラスの中で一番好きと言われた方が分かりやすいかもしれませんね。
そう言われたところで誰かと比較しただけなので、あなたの“好き”と好きな人の“好き”は完全に一致する訳わけではありませんが。
じゃあ結婚したら同じ程度の好きなのか?
たしかに結婚は一つの基準になるかもしれません。でも結婚の先には離婚が待っている場合もあります。
離婚の理由は様々ですが、お互いの好きの程度が合致していたら離婚は回避できたかもしれません。
そう考えると結婚を好きの基準に持ってくるのは無理があります。
あなたと好きな人の好きの100%が合致していると感じられるのは、死ぬ直前だとわたしは思います。
最期にあなたが隣に居てほしい人、そして実際に居てくれる人とはお互い100%好きで愛しあっているはずです。
逆に言えばそのときが来るまで、あなたと好きな人の好きの程度を正確に測るのは難しいでしょう。