花占いってしたことある?
好き、嫌い、好き、嫌い、好き…
ってやつ。いつからしていたかな。幼稚園の頃にはもうしていたような気がする。
あの頃から、結果に満足いくまで何度も花占いをしていた。
花占いする前に、さっと花びらを数えて「これは“好き”で終われるな」って計算していた記憶すらある。
いまでこそ花占いはもうしないけど。
それでも子と公園に行くと、こっそり四つ葉のクローバーは探しちゃう。
今年の夏、初めて四つ葉のクローバーを見つけて。おそらく人生初だったんだよね。
なんかもうすごい感動で!
ずーーーーっと探していたものがやっと見つかった感じがした。
四つ葉のクローバーを見つけられたのはあれっきりだけど、公園に行く度にやっぱり探してしまう。
四つ葉のクローバーに込める願いなんていまさらないんだけどね。
“家族が幸せに過ごせますように”ってそんなありふれた願いしか思いつかないんだけど。
でもなんとなく心のどこかで感じるものがある。この、ありふれた願い以外の何かを。
それは言葉にしちゃいけないし、自分の中でも表に出してはいけないもの。
でも本当はね。きっと本当は、その願いを叶えたくて四つ葉のクローバーを探しているんだと思う。
好き、嫌い、好き、嫌い、好き…
そんな二択の答えはもう求めていない。もっと大きな、もっと複雑な何かを心に抱いて。
花占いに代わる、四つ葉のクローバーを探している子を連れた夏の公園。