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【書評】『女を見抜く』渋谷昌三|女が嘘をついているわけではない、見えていないだけ

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「(女性は男性から)こう見えるけど、実際はこうなんだ」というあらゆる事象に基づいて話が進みます。

わたしが女だからなのか、取り立てて新しい発見をこの本から見つけることができませんでした。

ゆえに、男性向けの本だと思います。

著者は冒頭で「女性同士がつき合う上でも当書は参考になるのでは」と書いてはいますけどね。

新しい発見がなかったとはいえ、言い方を変えると、共感することが多かったとも言えます。

女性は一見、男性よりも(略)見抜きやすいと思いがちだが、意外に一般的に思われている印象が間違っている場合もある。派手なファッションをしているから派手な女性とは限らない(略)

そりゃあ、そうですよね。

”服装=性格”と捉えるのはあまりにも安直です。

こちらはどうでしょう。

わたしナイーブなんです。

という女性に対して、

そっか、この子はナイーブな子なんだ。

と、真に受ける男性はいるのでしょうか。

もしそんなピュアな男性がいたら、この本を読む価値ありです。

  • 女性のブランド好きはセレブ願望のあらわれ
  • 顔文字を使う女性ほど幼稚な人
  • 割り勘主義の女性は、男性を見下していると思う

これらについて、男性のあなたはどう受け止めますか?

どうって?書いてある通りでしょ。ブランド好き=セレブ願望のあらわれでしょ。

はい、ちがいまーす。(うざめの返答ごめんなさい)

女性はなぜブランドにこだわるのか?

女性のブランド好きはセレブ願望のあらわれでしょ?

はい、違います。

たしかにブランド好きの人は高級志向です。セレブな人間に見られたいという欲がある人は多くいます。

でも、ブランド好きの理由はそれだけではありません。

“流行に乗り遅れたくなくて買う人“もいます。

  • その他の女性と同じでいたい
  • 同調したい
  • 同じものを持っている安心感
  • 多数派でいたいという願望
  • ブランド物に執着を持っているわけではない

「みんなと一緒がいい」なんだか、いかにも“女性らしい”考え方だとわたしは思います。

女性の気づかいは顔文字にあらわれる

顔文字を使う女性ほど幼稚な人でしょ。

はい、これも違います。

“顔文字=幼稚”ではなく“顔文字=気づかい”です。

以下の二つの吹き出しを見比べてください。

お疲れ様です。私も今日、大きな失敗をしましたよ。大丈夫です、応援しています。

お疲れ様です。私も今日、大きな失敗をしましたよ(>_<)大丈夫です、応援しています\(^_^)/

文章と顔文字のチョイスはちょっとここでは置いておいて⋯

顔文字を使った文章の方がやわらかさが出て、好意的に見えるのは明らかです。

もちろん顔文字の使いすぎや、最近の特殊文字多めの顔文字などはウケが悪いかもしれません。

でもほどほどの顔文字は良し。女性は計算(気づかい)で使っています。断じて、幼稚なわけではない。

割り勘主義の女性はがんばっている自分が好き

割り勘主義の女性は、男性を見下していると思う。

はい、違います。いい加減にしてください。

ご飯は男性が奢るべきか論争、これ永遠に繰り広げられていますよね。

なんなんですか?決着つける必要ある?

個人的にこの論争に興味がないのですが、当書に書いてあったことは共感できました。

割り勘主義を貫く女性もなかにはいる。このような女性のなかには(略)男性と対等に支払うことで仕事もプライベートもがんばっていることを示すことがうれしいのである。

共感。

とはいえ、わたしは臨機応変に対応するタイプです。基本、出すつもりですが男性を立てた方がいい場面もありますよね。

そういうときは男性に払ってもらったり、後で返したりなどと空気を読みます。

とにかく言いたいことは、“男性を見下しているわけではない”ということです。

女性の気持ちがまったくわからない。

という方は、当書を手に取って女心を勉強してくださいね。

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