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【書評】『マリッジカウンセリングブック』吉池安恵|すべてはコミュニケーションが鍵

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  • 話すことの大切さ
  • お互いを理解することの大切さ

実際寄せられたマリッジカウンセリングの内容を通して、これらを学ぶことができます。

カウンセリング事例がいくつも載っているのですが、結局のところコミュニケーション不足が問題です。

男女の感覚や考え方の違いは恋愛の本でよく取り上げられます。わたしも男女の違いについての本は好きでよく読みます。

でも実際は、男女の違いで片付けられる問題ばかりではありません。

当たり前ですが、人はそれぞれが異なる考え方を持っており、その人を形成するバックヤードも一人として同じ人はいません。

同じ家で平等に育てられた兄弟だって、持っている人格は別です。

となると、男女の二種類でこの世の恋愛、結婚生活を攻略していくことは不可能というわけです。

とりわけ夫婦ともなると、パートナーとは基本的に死ぬまで一緒です。50年、60年と一緒にいることになります。

人生100年時代ですからね。パートナーといる時間は昔よりうんと長くなりました。

賢くパートナーと付き合っていかなければ、せっかくの人生が台無しとなるわけです。

英語にcommitmentという言葉があります。これは自分の意思で行う、責任を伴う契約、実行という意味です。(略)結婚はcommitmentの代表です。親きょうだいとの関係はcommitmentではありません。結婚におけるcommitmentは、肉親との関係が途中で解約できないのとは違い、いつでも解消できます。

結婚は契約であり、もろいもの。だから二人で作り上げていく必要があります。

悶々と一人で悩んでいたり、お互いに罵りあっているようでは二人の関係は育っていきません。

結婚はチャレンジング

人間はストレスを感じる生活を望みます。ただラクしたいのであれば、横になっていればいいだけ。

でも筋トレや運動をして人間は自分に負荷をかけます。これは自己実現欲求があるからです。

そして、結婚はとてもチャレンジングなものだと。

結婚という困難な課題に挑戦していく中で、人は成長し、人生の自己実現に向かっているのです。

「結婚がゴール」なんて思っている人は大間違い。むしろ結婚してからチャレンジのはじまりです。

そのチャレンジの過程でヒントになることが当書にありました。この考え方は初めて聞いたので、シェアしたいと思います。

五つの愛の言葉

  1. 肯定的な言葉で伝える
  2. 無言の献身
  3. 贈り物
  4. 一緒に至福の時を過ごす
  5. 肌を触れ合う

(それぞれの細かい説明は割愛します)

五つの愛の言葉のいずれかが、その人自身の「愛の母国語」になるというのです。

愛の母国語:パートナーからしてもらって一番嬉しいことが自分の愛の母国語。

つまり、肯定的な言葉を掛けられるのが愛だと感じる人もいれば(肯定的な言葉)、黙って掃除を手伝ってくれる(無言の献身)ことに愛を感じる人もいるというわけです。

この母国語は生まれ育った環境によることが多いとか。

  • 母が女手一つで育ててくれた姿を見て育った人は、無言の献身が母国語になる
  • 長女でいつも我慢していた、母の温もりをもっと感じたかったという人は肌の触れ合いが母国語になる

自分とパートナーのそれぞれの母国語を知ることが愛を伝える上で大切です。

なぜなら自分は愛を伝えているつもりでも、愛の母国語が違えば相手に十分に愛が伝わらないからです。

その結果お互いに不満を持つことになります。

もっと一緒の時間がほしいのに。

ゴミ捨てや掃除をしているのに何が不満なんだ?

このようにすれ違いが起こるのです。

コミュニケーションといえば、端的に言ったらただ言葉を交わすことだと思っていました(お恥ずかしい)

言葉が一番重要だと思っていたわたしの愛の言葉は「肯定的な言葉で伝える」になりそうです。

どおりで、夫にプレゼントをもらっても「モノか…」なんて、なんとなく埋まらない隙間があるように感じていたわけです。

もしかしたらわたしの夫にとっては「贈り物」が愛の母国語なのかもしれません。

今度、聞いてみよう。

お互いの愛の母国語を知ることはコミュニケーション不足解消の鍵になります。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本を手に取ってみてくださいね。

子どもの教育についても少し書かれているので、お子さんのいる方(望まれている方)にとっては興味深い話も載っていると思いますよ。

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