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【書評】『脳科学的に正しい恋愛脳の作り方』黒川伊保子|惹かれ合うのはお互いの欠点を埋めるため

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女性脳は時間の積み重ねで満たされる脳だ。(略)女の気持ちは、誰かに満たしてもらうものではなく、自分で満たすものなのである。

こちらは最初に書かれている、エッセイの一部です。

どんなに条件の揃った男性と付き合っても、好きだと言ってもらっても満たされない。

なぜなら自分自身と向き合う必要があるから。相手の前にまずは自分。

ということで、当書は年代別の自分との向き合い方が書いてあります。

タイトルに「恋愛脳」とあったので、恋愛のことがたくさん書いてあるのかなと手に取りました。

実際は、恋愛も含め“人生の楽しみ方”が書いてありました。(恋愛より仕事のことの方が多く書いてあった気がします)

恋愛に関することを取り上げながら記事を進めます。

美人じゃなくてよかった、と、私は本気で思っている。私の容姿は、私の人生にちょうどいい。

この考えを元に本は進みます。

美人じゃなくて、よかった

芸能人を目指すなら美人がいい、スーパースターを目指すならそれなりのスタイルの良さがあればいい。

でも、いまのあなたはどうですか?

いまこの生活を捨てて、たとえば芸能人になりたいと思いますか?大半の人はいまの生活でいいと思うのではないでしょうか。

大なり小なりいまの生活に満足のいっていないことはあると思います。

そりゃあイケメンと付き合って結婚できたらいいし、お金だってあればあるだけいい。

でも、それを望むならそれ相応の生活を送ることになります。イケメンに相応しい美女になる必要があるかもしれませんし、仕事もいまの何倍も頑張る必要もあるかもしれません。

極論かもしれませんが、芸能人を目指すorいまの生活を維持するなら、後者を選ぶ人が多いのではないでしょうか。

きっと、誰もが、その脳にふさわしい容姿をしている。(略)自分の容姿に不満があるなら、自分の脳の才能に、気づいていないだけかもしれない。

恋する理由は、美しさなんかじゃない

ヒトは、相手が美しいから恋に落ちるんじゃない。二人の生殖相性がいいから、恋に落ちるのである。

簡単に言うと、自分にない強さを持った相手を生殖相性がいいと本能的に察知するようです。

たとえばあなたが寒さに強い人なら、相手には暑さに強い人を求めるとか。

そうして遺伝子のバリエーションを増やして子孫の生存可能性を上げているんですって。

これこそが、恋(脳科学的には発情)の正体なのである。

ということで、価値観なんかも相手にはギャグを求める節があるとか。

当然、惚れた相手はイラつく相手で、「恋の最初の魔法」が解けた後には、なかなか厳しい日々が待っている。それを乗り越えて、親友になり、人類愛のような境地に達するのが夫婦の道なのである。

先程の例から想像できると思います。

暑さに強い個体と寒さに強い個体が惚れ合うとエアコンの設定温度が好みが違います。地味にイラッとしますよね。笑

でもこの違いを乗り越えてこそ、真の夫婦になっていくのだとか。

最後に、名言置いておきますね。

ヒトは、長所で振り向かれ、ギャップで惚れられ、欠点で愛され続ける。

長所は意外に役立つシーンが少ないので、清く正しく生きる努力はなんのためなのか。美魔女はどこに向かっているの?

ですって。

個人的に自分磨きは大賛成ですが、それはあくまで自分のため。

人に愛されるためであれば、多少欠点というか抜けている部分があった方が実は魅力的に見えるらしい。

脳は、「自分の働きかけによって、変化する相手」を愛おしいと感じる癖がある

「私が支えてあげないとダメな人」「俺がいなければ、生きていけない女」と言うほど甘美な相手はいない。

なるほど、ダメ男に引っかかる美女がいるのも納得ですね。

ちなみに美男美女は大変らしいですよ。(当書いわく)

なんでもかんでも寄ってくるから、自分に合う人を見極めるのが大変なんですって。

だからせめて美人でも性格が悪いなど欠点があった方が、逆にいいのだとか。(誰でも寄ってくるのを防ぐため)

あぁ~美人に生まれなくてよかった!(僻み含む)

  • 恋愛で行き詰まっている方
  • 老いるのがこわい方
  • 年相応の生き方、振る舞い方が知りたい方
  • 人生のヒントがほしい方
20~50代の方向け、幅広い年代の方に楽しんでもらえる本だと思います。

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