あなたの家の大黒柱は誰ですか?
そもそも大黒柱という考えは古いのではないか。大黒柱って一体なんなんだ。
大黒柱と聞くとわたしのイメージでは昭和のお父ちゃん。と言っても、実際あまり想像がつかない。
想像しようと思っても、何かのドラマの映像がぽわ~と流れる程度。
父はもちろん昭和生まれだけど、わたしは平成生まれ。
平成の時代から大黒柱=お父ちゃん、というイメージはなくなったのでは?と勝手に思ってる。知らんけど。
だって、昭和生まれの父だけど平成の時代に育ててもらったからなのか、いわゆる大黒柱というイメージはない。
確かに父がメインで働き、母は家のことをするのがうちの家だった。
でも両親二人でうちの家を支えていた。どちらが欠けても“我が家”はなかった。
だから大黒柱という言葉がよく分からない。
大黒柱:一家の支えとなる人
うーん。
どんなに太い大黒柱だとしても、柱一本で家は建つのか?
つまり家庭は成り立つのか?
こんな言い方をするとひとり親の方に失礼かもしれない。でもいまはそういう話ではない。
無論、ひとり親の家庭を否定する気はないし、むしろ尊敬している。尊敬しているという言葉が相応しいか、受け手が嫌な気持ちをしないかは分からないが。
わたしの少ないボキャブラリーの中では尊敬する、がわたしの気持ちを素直に表している。
さて、話を戻す。
両親のいる家庭において、大黒柱は一人でなきゃいけないのか、もっというと父や夫でないとダメなのか。
大黒柱になる条件、権利は何?
収入があること?もっと言うなら所得が高いこと?それに、男性であること?
もしそうであれば、妻の存在はどうなる。
夫が留守の家を守って、子どもがいれば子どもを守って育てて。
外の労働と家の労働に優劣はつくのか?
収入のあるなし、多い少ないで優劣はつくのか?
家ってみんなでつくるものでは?
だから誰かが大黒柱、という考えは古いと思う。古いというか、個人的に嫌いだ。
なぜこんなことを思ったのか。
きっかけがある。
とある話の中で、夫の家族から「大黒柱は夫(息子)だ、舵取りは夫(息子)に任せなさい」と言われたのだ。
言葉にこそされなかったが「あなたは黙って見てなさい、従いなさい」と言われた気分だった。
たしかにいまわたしは無収入。ブログやらの収入なんて夫の給料に比べたらないのと同じくらい。
でも家のことは全部してる、子どもを一人で朝から晩まで週7でみてる。
それなのに、わたしは家での権利がないと?
夫が大黒柱だからわたしは意見してはいけないと?
それは違うのではないか。
なぜ家庭内で優劣がつく、順番がつく。
主従の関係ができる。
テンションがヒートアップしてきた。
冒頭からのテンションからの上がりよう。
見えぬ何かに怒っている。
いや、怒りの対象は見えている。
大黒柱が~なんて言った人に対してだ。
でもわたしは「分かりました」と言った。
理由は面倒なことにしたくない、穏便に済ませたい、争いごとは嫌い、変なことに労力を使いたくないと思ったからだ。
結果的に、ここでこうやって吐き出してるのでどうでもいい顔しながら、どうでもよくなかったということになるが。
心配しないでほしい。
夫の家族、というか嫁いでいるのでわたしの家族でもあるけど不仲なわけではい。夫との関係も良好。
だから変な態度を取りたくなかったのもある。「分かりました」と言った方がお互いにいいと思ったから。
わざわざ波風を立てるのはごめんだ。
だから素直に頷いた。我ながらなんと扱いやすい嫁さんだ。
でもちょっとモヤッとしたのは事実だから、ここに書き記す。これで十分。
もう、この話はおしまいだ。